SILICONE NETWORK TANAC Co., Ltd.

製品名:TSR108

[製品概要]
TSR108は、H種絶縁機器の低温硬化用シリコーンワニスです。触媒CR12を使用することにより、100〜150℃の比較的低温で硬化します。


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特 長
○ 低温で硬化します。 ○ 耐熱性に優れています。 ○ 電気的特性に優れています。 ○ 200℃の高温でも熱粘着性を示しません ○ 250℃、1,000h以上加熱しても良好な屈曲性を保持します。


用 途
○ 一般H種絶縁用 ○ コイル含浸用


特性例 (JIS C 2122)
項 目
特性値
外観
液状
淡黄色透明
硬化塗膜
表面平滑、光沢に富む
比重 (25℃)
1.01
粘度 (25℃)
mPa・s{cP}
100{100}
不揮発分 (105℃,3h)
%
55
酸価
KOH mg/g
1.9
塗膜厚さのつき方
中央部
mm
0.031
下部
%
125
硬化時間
min
100℃
30
150℃
15
体積抵抗率
Ω・cm
常態
2.5×1016以上
浸水後
2.5×1016以上
高温 (180℃)
1.2×1012
絶縁破壊の強さ
kV/0.1mm
常態
8.1
浸水後
7.9
高温 (180℃)
6.5
屈曲性 (250℃,3mmφ)
1,000hで異常なし
加熱減量 (250℃,72h)
%
3.0
耐溶剤性 (25℃,キシレン,60秒浸漬)
合格


希釈溶剤
キシレン/n-ブタノール=3/1


注 TSR108の100重量部に対しCR12を2重量部添加。
1度塗り後、150℃,30minで、2度塗り後、150℃,3hで硬化

電気特性 VS 硬化条件
項 目
硬化条件
100℃,1h
130℃,1h
150℃,1h
体積抵抗率
Ω・cm
常態
1016以上
1016以上
1016以上
浸水後
1016以上
1016以上
1016以上
絶縁破壊の強さ
kV/0.1mm
常態
8.1
7.9
8.0
浸水後
6.3
7.2
7.8
比誘電率(60Hz)
常態
2.99
2.99
3.01
浸水後
3.05
2.93
2.82
誘電正接(60Hz)
%
常態
0.37
0.28
0.28
浸水後
0.92
0.50
0.32


注 TSR108の100重量部に対しCR12を2重量部添加。

体積抵抗率 VS 温度


Ω・cm
11012
101013
1001014
0001015
0001016
硬化条件:150℃、1h
硬化条件:130℃、1h
硬化条件:100℃、1h








絶縁破壊の強さ VS 温度
02468100306090120150180210 温度 ℃ 絶 縁 破 壊 の 強 さ


コイル含浸処理方法

標準的な処理工程を以下に示します。
1. 被処理物の予備乾燥 被処理物に付着している塵埃、油分などの汚れをあらかじめ取り除き、80〜150℃で数時間 加熱し、水分、湿気などを除去します。この際減圧下で乾燥すれば一層効果的です。

2. 第一回浸漬 予備乾燥後、被処理物の温度が50 ℃以下に冷えてから触媒を配合したワニス中に浸漬し、 泡立ちがなくなるまで含浸させます。なお、含浸は通常真空含浸を行います。

3. 風乾 浸漬後、被処理物をワニスより引き上げ、室温で60分放置してワニスの余滴を垂らすとと もに溶剤を蒸発させます。

4. 一次硬化 風乾後、被処理物を硬化炉に入れて徐々に温度を上げて、80〜120℃で数時間乾燥し溶剤を 完全に蒸発させます。つぎに、ワニスの種類によって指定された温度で、指定された時間 だけ一次硬化を行います。標準の処理条件を下図に示しますが,被処理物の形状が困難な場 合、あるいは大きな場合には硬化時間をさらに延長し、硬化を完結させる必要があります。

5. 第ニ回浸漬 一次硬化させた被処理物が室温まで冷えてから、再度ワニス中に浸漬します。この場合は 表面をワニスで被覆することが主な目的ですので、浸漬は極めて短時間で十分です。浸漬 が長時間にわたると、第一回浸漬によるワニス塗膜が侵されるおそれがありますので、5分 以上の浸漬は避けてください。






硬化条件:150℃、1h KV/0.1mm 6. 風乾 第一回浸漬後の風乾と全く同様に行います。

7. 本硬化 風乾後に被処理物を硬化炉に入れ、一次硬化と同じ工程で硬化を行った後、下図の標準処 理条件を参考にして本硬化を行います。本硬化が終われば室温まで徐冷します。

05010015002468101214161820 時間  h 温 度     ℃一次硬化 本硬化







使用上の注意
○ 触媒添加後は、溶液の粘度を管理する必要があります。 ○ 触媒CR12の標準添加量は、TSR108の100重量部に対して2重量部で、ポットライフは室温で約2 ヵ月です。使用中あるいは保管中に粘度が上昇したときは、溶剤(キシレン:n-ブタノール=3: 1の混合溶剤)で希釈し、粘度が100〜200mPa・sになるように管理してください。


取扱い上の注意
○ 取扱い時には、保護眼鏡および必要に応じて保護手袋を着用してください。 ○ 引火性があるため、火気のない所で取扱ってください。 ○ 局所排気装置を運転し、換気をよくして作業してください。


保 管
○ 直射日光を避け、湿気の少ない冷暗所に保管してください。 ○ 子供の手の届かない所に保管してください。


荷姿・梱包
○ 1kg金属缶(1ケース10P入り) ○ 18kg石油缶

TSR108による変圧器コイルの標準処理工程
消防法

危険物第4類第2石油類


発行:2000年10月/改訂B2004年3月、TSR108 J